がんばるせろな(仮)

夫のバルセロナ留学についてきた30代。コロナ禍のスペインをじたばた生きてます

バルセロナは「英語が通じる」?感想3つと結論

 バルセロナは観光客慣れしているし、英語でも大丈夫だよ!という話を、渡航前に何人かから聞いた。そして、生活してみて、今のところ「英語が通じる」は半分あたりで、半分はずれだと思っている。具体的にはこんな感じ。

  • 聞ける、話せる人は多い
  • 返事が現地語のみなのは、あるある
  • やりとりを打ち切られることは少ない
  • 自分の努力も必要

聞ける、話せる人は日本より多そう

 私の生活拠点がバルセロナ市街の中心部だからというのもあるだろう。観光客が多くて場慣れしているから、メジャーな観光地で「英語できないの」と言われて困るということはあまりない。単語を並べて指さすだけでも、買い物はできる。数日滞在するだけなら必要な表現もさほど多くないし、困ることは少ない。英語で話しかけるだけで逃げられるということはほぼなかった。

返事がスペイン語カタルーニャ語のみなのは、あるある

 英語が話せるといっても、スペイン語で話す時と比べれば、もらえる情報は減る傾向にある。スペイン語カタルーニャ語でしか返事をしてくれない人も結構いる。

 役所や契約関係の問い合わせはこのパターンが多くて、何度英語で書いても、「スペイン語はまだ勉強中だから英語で返事が欲しいです」とスペイン語で書いても、一言も英語が混ざっていないメールが返ってくる。一応簡単に書いてくれているとは思うけど、お互いの言語での応酬が続くので、最近ちょっと面白いなと感じるようになった。慣れって怖い。

 長期滞在者向けの相談内容だから英語需要があまりない…とか、母国語以外でやりとりしたせいで誤解を招いたら困る…というTPOもあるだろうから、仕方ない。

 あえてスペイン語カタルーニャ語でメールを書くと、めちゃくちゃ返事が早いし、親切。特に挨拶だけでもカタルーニャ語で書いた場合、手のひら返しとしか言えないくらい優しくしてくれる。私も地元の方言で話しかけられると「おっ」と思うクチなので、こういうところはとても共感できるし、ちょっと可愛いと思う。

 日本でも同じようなことがあると思う。日本語があまりわからないという人から英語でメールが来て、英語と日本語で返事をするとしたら、日本語の部分は少しシンプルに書くだろう。結果、親切心からとはいえ、ちょっとそっけない文面になるし、英語を考える分時間もかかる。でも、少しでも日本語が通じそうなメールがきたら、普通に、丁寧に返事を書ける。なので、私個人としてはこれはとてもよくわかるし、お国柄と単純に言い切れない気がしている。

コミュニケーションが打ち切られることは少ない

 これまでに「ごめん英語がわからなくて…」と言って会話が終わってしまったのは1人だけ。モンセラットの登山ルートの、狭い場所ですれ違った人だった。後ろに人がいたし、翻訳アプリを使おうにも、電波もあまり良くなかったように思う。

 これまでのところ、翻訳アプリが使える場所でなら、どんな形であれ、とりあえず意思疎通はできることが多い。立ち去らずになんとかしようとしてくれる人には、今までたくさん出会った。

結論:自分の努力も必要

 というわけで、英語は言えばわかってくれるけど、分かりやすい返事が英語でくるとは限らない…というのが現時点での感想。だから、「英語が通じる」は半分あたり、半分はずれというわけ。

 意思疎通は一応できているけど、今のところだいたい相手のおかげ。しばらくここに住む以上、文句を言うのは、スペイン語カタルーニャ語をもう少し頑張ってからでもいいかな…と思っている。友人知人の話を聞く限り、たぶんだけど、言葉がわかるようになったら、それはそれで本格的に物申したいことがでてくる気がする。