がんばるせろな(仮)

夫のバルセロナ留学についてきた30代。コロナ禍のスペインをじたばた生きてます

服の量り売り市場に行ってみた話

 クラスメイトに、大規模な古着市場が立つらしいと聞いて、ネットで情報を調べていたら「初日は1キロあたり50ユーロ、最終日は40ユーロの量り売りです」と書いてあった。服のキロ売りは経験がなかったので行ってきた。

  • 概要
  • 目利きチャレンジ&ひとり作戦会議
  • 戦果と金額
  • 感想

概要

 行ったのはvinokiloという古着マーケットで、ヨーロッパのあちこちで開催されているみたい。バルセロナの会場は、バルセロナ市街の端っこの方にある、倉庫街をオシャレにペイントしたような感じの区画だった。これ以外の古着マーケットをやっている日もあるようだ。

 無料の事前予約をして入る。「え、予約いるの!」って慌てていた人もすんなり入れていたので、そのへんは厳密でないというか柔軟というか。入場時にシステムの説明があるので少しつっかえていて、10~15分くらい待った。

 ラックやテーブルにたくさんの古着が並んでいて、雰囲気としてはファミリーセール

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 薄手の夏物、もこもこのニット、デニムなどいろんな古着があった。衣類は量り売りで、アクセサリーや靴は一組10ユーロとか20ユーロとか別途金額が書かれている

いざ目利き、そしてひとり作戦会議

 会場には服の重量を図れるデジタルスケールがおいてあり、気になった服は試着&重量チェックをして、買うか決める。気に入った服が700グラムもあって「28ユーロか…微妙なライン…」と悩んだり、手に持った感覚と違いすぎる重みに驚いたり。服を量るという経験はあまりないのでとても楽しかった。

 売り物はブランド品らしいのだけど、見たこともないブランドタグばかりで何が何だか。ユニクロとスポーツブランドは分かったけど、ファッションど素人の私には目利きが難しい。そして、大事なのは、量り売りだということ。同じ1キロでも、デニムのロングコートなら1枚で超えかねないけど、Tシャツなら何枚か買える。これを踏まえて何を買うとお得に感じるか、自分なりの基準を考えてみた。

  • 知っているブランドなら相場がわかるので手堅い
  • 運命の出会いでなければ、洗濯の便も考えて、軽いもの
  • お手入れ方法がわかるもの
  • 状態が悪くないもの

 量り売り&秋冬シーズンなので、ニットカーディガン、デニムジャケット、コーデュロイパンツなど、重量級がずらり。最終日に行ったから、残っていたのが重くて単価の高いものだったのかもしれない。

 なので、まずは重さである程度選別。ニットは今回は候補から外した。秋冬物だし軽めの生地なら条件に合うかと思ったんだけど、ハンガーが肩から突き出したり、穴が開いていたり、毛玉ができる直前まで擦れていたり…と、素材特有の問題が多かった。薄手の夏服だと「1.95ユーロ」という値札が残っているものもあり「この値札を見せられると50グラムを超えると損に感じるな……」など色々と考えさせられた。

戦果と金額

 1時間くらいうろうろして、夫のトップスと自分のダウンジャケットを1着ずつ買うことにした。計1キロちょっとで、45ユーロのお支払い。重量的に同じくらいのものを買ったので、どちらのほうが高い服を着ている!という風にならず、うれしい

 もともと、ダウンジャケットはよく行くお店(別記事を予定)で40ユーロくらいのものを買おうと思っていた。でも、ここで見つけたものは袖が二重で暖かそうだったのと、シルエットも好みだったので冒険してみることにした。使用感はあるけど、不潔な感じじゃないし、ほぼ同価格でもう1枚買えたと思えば、自分的には納得。

感想

 服の量り売りという体験をしてみたい人や、目利きを楽しめる人にはオススメ。男性ものも女性ものも同じくらいあったし、男女兼用でよさそうな服も多かったので、誰といっても楽しいと思う。鏡や試着室が少ないので、一人で行くよりも意見をくれる人と行くほうがいい。幅広い選択肢を求めて初日に行ってみたり、春夏などシーズンを変えて挑んでみるのも良いかもしれない。

 でも、安さだけを求めるならファストファッションのほうが良い気もする。ほかにも、一着5ユーロ前後で入場料が1~5ユーロ、といったタイプの古着マーケットもあるようだ。

秋は玉ねぎのように、日々レタスのように

 突然ですが「秋だから、玉ねぎになって」と言われたらどうしますか。

 私は???ってなりました。一瞬、誰かを泣かせればいいのか?と思ったけど、秋だから言われることでもないし、頼まれることでもない。

 では「秋になって朝晩寒いから、玉ねぎになってね」ならどうか。

 

 正解は、厚着をする、着込む、羽織物を着て温度調節できるようにすること。

 スぺイン語で ser una cebolla/ ir como una cebolla (cebolla=玉ねぎ)という表現で、玉ねぎの皮が何層にもなっているように、Tシャツ、セーター、ジャケットなどを重ね着することを言うらしい。

 実はバルセロナは北緯41度と、北海道と同じくらい北にある。なので、夏は20時くらいまで明るい反面、秋分の日以降は一足飛びに日が短くなり、日差しも弱まってくる。夏の日差しの濃さをみかんゼリーのみかんだとしたら、秋の日差しはゼリー部分くらい。冬の日差しはその周りの汁くらいの薄さになりそうな気がする。

 最近だと、8時20分に家を出るのに、日の出が8時10分以降とかで、まだ夜に片足を突っ込んでいるような時間に通勤通学をすることになる。

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 なので、この時期は大多数が玉ねぎ。朝晩は何か羽織り、昼は脱ぐ。羽織物の下はタートルネック、Tシャツ、時々ノースリーブなど様々で、昼になると途端に季節感がなくなるのが面白い。

 ついでに、バルセロナは東経2度くらい。ほぼイギリスの南にあるけど、ドイツやイタリアと同じ中央ヨーロッパ時間を採用しているので、イギリスとの時差が夏は2時間、冬は1時間ある。そのためか、日中最も気温が高くなる時間も1~2時間ズレていて、夏は午後4時ごろが一番暑かった

 

 友人が「ほかにも、食べ物になぞらえた表現があるよ!」と、嬉々として教えてくれた。

 たとえば、estar fresco como una lechuga. 直訳すると、「レタスのように新鮮」。若干記事タイトルで言ってしまった感もあるけど、いつ使うかわかりますか。

 答えは、友人間で"¿Qué tal?(調子はどう?)"と聞かれた時の返事。文脈に合うように訳を改変すると「レタスぐらいシャキっとしてるよ!」という感じかな…

 せっかく教わったので、お返しに食べ物をたとえに使う日本語の表現をクイズにできないか考えてみたんだけど、全然思いつかなかった。馬の耳に念仏、猫に小判、まな板の上の鯉…生き物系はいくらでも出てくるんだけど、あまりポジティブな意味じゃないのは私の人間性ゆえだろうか。

 3日くらい考えて「りんごのようなほっぺた」というのを思いついたけど、ほっぺたって言ってしまってるからクイズとしてはノーカウント。玉ねぎになって一眠りして、レタスみたいにシャキッとしたらまた考える。

エル・クラシコとコーラの話

 エル・クラシコ(El Clásico)とは、FCバルセロナレアル・マドリードの試合のこと。日本でもプロ野球阪神vs巨人戦を「伝統の一戦」と呼ぶように、地元民やサポーターのプライドがかかった、とてもアツい試合だ。関西出身なので、必要に応じて阪神でたとえることにした

 そんなエル・クラシコのチケットが取れたので、カンプノウ(Camp Nou)に観に行ってきた。サッカーどころかスポーツのことはさっぱりだけど、面白かったことを記録に残しておく。目次はこんな感じ。タイトル通り、時々コーラが登場します。

入場時&これまでの試合との違い

 実はカンプノウには何度か行ったことがある。これまではコロナの影響でキャパシティの4割くらいしか観客を入れられなかったため、自分たちの上下左右は無人で、市松模様のような席配置だった。混雑も特になく、すいすいと席までたどり着けた。その時の席の埋まり具合はこんな感じ。

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 今回は入場制限が緩和されたため、これまでみたことがないほどの大入り。警備も厳重で、入場ゲートでのチケット確認と持ち物検査がかなり混んでいた。水や危険物になりそうなものを持っていないか厳しくチェックされる。ボディチェックもあった。

 飲食物の売店も営業していて、せっかくだからとコーラとホットドッグを買ってみたんだけど、ペットボトルのふたはその場で開けられ、回収されてしまった。液体入りのペットボトルをふたが閉まった状態で投げた危ないからかな。でも、蓋がないってわかっていたら水にしておいたのに…

圧巻のイムノ

 席を見つけたら間もなく試合開始。カンプノウでは、試合の前と後にイムノ(Himno:賛美歌や聖歌という意味で、チームアンセムのこと。六甲おろしみたいな感じ?)が流れる。開始前のイムノはサポーターも歌う。

 各座席には、イムノの歌詞カードが置かれていた。席の位置によって赤や青など裏面の色が違い、これを教科書の音読のように目の前に掲げて歌うことで、自動的にマスゲーム状態になる仕組み。臙脂と青がバルセロナのチームカラーなので、スタジアムがバルサ色に染まる瞬間だ。イムノの歌詞に"som la gent blau-granaカタルーニャ語で「私たちは青・臙脂の人々」)"とある通り、臙脂と青(ブラウグラナ)の一員になれる。※カタルーニャ語スペイン語はグーグル翻訳と辞書、スペイン語→日本語は直訳。「ブラウグラナ」だけで、FCバルセロナや、そのサポーターという意味もあると思う

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左:満席近い状態でのイムノ、右:別の日、すいている時間の座席

 イムノが始まった時、私は両手にふたのないコーラを持って途方にくれていたのだけど、サポーターたちの声援がすごくて、手の中のコーラが震えていたのに衝撃を受けた。ライブにいって音圧で体がビリビリすることはあったし、空気が揺れるという感覚も知っていたけど、飲み物も震えるなんて思いもよらず驚いた。たぶんここでコーラの炭酸が少し抜けたと思う。

バルサファンの反応

 カンプノウバルサのホームスタジアムなので、周りは大多数がバルサファン。相手チームがボールを持っているだけでブーイングし、納得いかないことがあれば全身で抗議する。チャンスをものにできなければスタジアムじゅうがため息をつくし、得点にならなくてもいいプレイなら拍手を送る。喜怒哀楽がわかりやすいから親しみがわく。試合の内容がわからない素人でも、なんとなく流れを察することができて楽しい。

 しかし、期待の裏返しなのか、見切りをつけるのも早い!この日は1-2で負けたのだけど、後半、流れが悪くなったあたりで早々に帰る人が何人もいたし、イムノの歌詞カードを紙飛行機にして投げているのも何度か見た。「バルサは今年は良くない。負け試合にお金は出したくない」とはっきり言う人もいて、良くも悪くも厳しい。実際、今回はチケットがぎりぎりまで売れ残っていたし。

 そんなアツい人たちとトラブルになったら困るな…と早い段階で思い、コーラはこぼす前に急いで飲んでしまった。飲みきるまでの間、ボトルが倒れないか気が気ではなかったので、あまり試合内容を覚えていない。次があればコーラは買わない。

結論:エル・クラシコは楽しい

 今まで見た数試合の中で、間違いなく一番熱量があり、楽しめた。試合としてももちろん面白いし、お祭り的な楽しさもあるかもしれない。新しい土地で地元の人たちと熱狂を分かち合う一体感には、何にも代えがたい価値がある。

 ついでに、飲み物を買うなら、蓋がなくてもまずくならず、こぼしても問題になりにくい飲み物を選びたい。帰りはバスやタクシーが混むので、複数の帰路を想定しておくとスムーズ。席と時間によっては日差しがきついので、帰ったらすぐスポーツドリンクを飲めるようにしておくとなおいい。

TIEを無事受け取れた話

 以前、おっかなびっくりで申請したTIE (Tarjeta de Identidad de Extranjero)を無事受け取れたので、一応記録。あっさりしすぎていて書くことがあまりない。

 申請時の記事はこちら↓

 受け取り場所は、申請時と同じ警察署。一回行ったことがあるので今度は迷うこともなく、気楽だった。持参物は、パスポートと、申請時にもらった受領証?引き換え票?みたいな紙の2つ。

 受け取りには予約はいらないけど、9時から10時の間か、13時から14時までの間の計2時間しかチャンスがないので注意。入り口で一瞬止められるが「TIEの受け取りに来ました」と言うか、引き換え票を見せれば通れる。番号札を自分で発券して待ってて、と言われたのでその通りにした。

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 13:36に警察署に到着して、5分くらい待ち、出てきたのは14:00ごろ。

 受け取り自体は難しいことはなく、持参したパスポートと引き換え票を渡して、指紋の照合をするくらいのものだった。よかった!

 実は、コピー屋さんにパスポートのコピーを取ってもらったときに白黒しか選択肢がなくて、大事な書類なのにいいのかな?と思っていたんだけど、コピー屋さん曰く「公文書のカラーコピーはできない(違法だから?)」とのことだったのでメモしておく。

 

 振り返ると、8月に予約を取り、9月に申請し、10月に受け取り…でまる3ヶ月かかっている。私のビザが有効なのは90日間だけということを考えると、入国後すぐ手続きを始めてもギリギリ。そして、他の人の話を聞く限り、期限に間に合うように手続きが終わるのはかなりラッキーな部類かもしれない。

スペイン、何持ってく?④衣類と総括

 荷造りシリーズ④衣類。これは言いたいことが多いのと、項目ごとではなくて評価ごとにまとめた方が良いと思ったので独立記事にした。そのあと、全4回の総括もしようと思う。マトリックスはこちら。

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もってきてよかったもの

 ①お気に入りの服(白以外※後述)。日本では流行おくれでも、気に入って堂々と着ていれば誰も気にしない。もちろん、過激なメッセージ性のある服なんかは別。

 ②肌着。当面は着慣れたものが良いと思う。洗濯のペースにもよるけど、1週間分あれば足りそう。エアリズムやヒートテックは日本で買ったほうが少し安いと思う。

 ③メガネ類。顔の形が合わない可能性が高いから、持ってきたほうがいい。サングラスは1ユーロ〜と激安で見つかるけど、つるが長すぎてずり落ちるのであきらめた…ということが何度もある。

 ④洗濯ネット。サイズ違いであるといい。こちらの洗濯機は長時間コースの叩き洗いなので、衣類を守るのに役立つ。何年も使っている洗濯ネットがたった3カ月でのびて裂けそうになってきているので、ネットなしだと服が傷みやすそう。一応こちらでも買えるけど、100均のものとくらべるとほんの少し高いし、かわいいデザインも少ない。荷造りの時に服の小分け袋として持ってくれば良いと思う。

もってこなくてよかったもの

 お気に入りの服(白)。水に含まれるカルキのせいで、黒ずみが避けられないから。白い服は黒ずむ前提でいないと悲しくなる。毎回クリーニングに出せばいいのか…?

基本的にいらないもの

 衣類・靴・バッグ等は、こちらで買える。ZARAやMANGOなど有名なブランドがたくさんあり、サイズ、カラーバリエーション、デザイン、価格帯も幅広い。

 このあたりのブランドの服は、日本では「テロテロの生地の服だなぁ」という印象をもっていたけど、今は洗濯物を外干しできないので、短時間の乾燥で乾いてくれるのがありがたい。ユニクロのTシャツは、生地がしっかりしているからこれにしよう!と選んだものほど乾きにくくて切ない。

 水着はこちらのほうが選択肢があると思う。派手めなデザインが多いから、絶対におとなしめのがいい!という人は日本から持ってきても良いとは思う。

番外編 夫の意見

 肌着だけは持ってきたほうがいい!とのこと。シャツの下に何も着ない人が結構多くて、探しづらいらしい。たしかにシャツの前立てから胸毛がコンニチハしてる人を時々見る。

総括

・持ってきたほうがいい:国外で手に入らないもの、お気に入りの服や食べ物、マイ箸

・あるといい(個人的な推し):ラップと洗濯ネット、肌着

・基本的にいらない:衣類や医薬品、衛生用品。ほぼ同水準のものがこちらで買える

 

↓過去の関連記事

スペインに何持ってく?③なくて大丈夫なものたち

 荷造りシリーズ③現地調達でよい=持ってこなくていいもの。マトリックスはこちら。

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 このジャンルは美容グッズと衛生用品が多い。

アルコールジェル、マスク、体温計

 コロナ対策アイテムは、大切だけど、そんなにたくさんはいらないと思う。

 体温計は6ユーロ~で買えるから日本より安いし(婦人体温計はわからない)、いくつかの建物では入構時に「FPP2以上のマスク着用」を要求されることもある。FPP2が何かはこちらに来るまで知らなかったんだけど、こういう規格のマスクのことみたい。

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FFP2,KN95マスクと、「要マスク、できればFPP2」という案内文。表記揺れの理由は謎。

 構造的に密閉度の高いものなんだと思う。フィルターが何枚あるかとか、結構細かく書いてある。KN95というもっと防御力の高いものが求められることもあるらしい。

 日本だとマスクの素材がよく話題にあがっていたけど、一定の規格が求められる場面があると知って、こちらのルールに合ったものを買う方が良いと思った。

生理用品

 少し持ってきてこちらで買い足すかたちで問題ないと思う。質が悪いとも思わないし種類も多い。長期滞在の場合は特に、滞在期間分全部持ってくるのは難しいから、どこかで慣れなくちゃいけないし。

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 ただ、すべてに言えることだけど、肌荒れするとか、アレルギーがあるとかの場合は体質に合うものや慣れたものを使ったほうがいい。

トートバッグ、マイバッグ

 レジ袋は基本的に有料なので、マイバッグのような薄手のバッグが大活躍する。こういう感じのやつ。

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100均でも買えると思うけど、野菜や飲み物をたくさん入れるのは不安。もう少ししっかりしたつくりのものが3ユーロくらいで売られているので、絶対に日本で買っていくべし!とは思わない。

ボールペン

 日本の文房具は最強!というのはよく聞く話で、そこに異論はない。消せるボールペンが好きで何本も持ってきたんだけど、最初の1カ月くらいで全部なくなってしまい、こだわるのはやめた。ノートは日本のものと違いすぎて「あったらいい」に分類したけど、ペンについては色分けとかもあまりしないし、書ければいいや!派。

 青の油性ボールペンを使っている人が多い。次が鉛筆やシャープペンで、黒のボールペン派はクラスメイトにはあんまりいない。ノートをカラフルにしたい人にはつらいかもしれない。

プリンタ、スキャナ

 街なかにCopistería(印刷・コピー屋さん)があり、データを送って印刷してもらったり、パスポート等のコピーを頼んだりできる。気軽にたくさん印刷したい場合はプリンタを買ってもいい。機能にもよるけど、そんなに高くない。

 日本で買ったコンパクトなワイヤレスプリンタを持ってきたはいいけど、インクの規格が合わないかもしれず、持ってくる意味はなかったなと思っている。

体重計

 体重をはかるだけなら、20ユーロ以内でそこそこオシャレなものが買えた。薬局によっては自由に使える体重計か体組成計があるので、それでよければ買わなくてもいい。ちなみに電池はちょっと高い

歯磨き粉

 歯ブラシは微妙だけど、歯磨き粉に大きな問題は感じていない。使っているうちに泡が青くなるものがある視覚的にしんどいのでそれはもうリピートすることはないけど、使用感自体はごく普通。

掃除グッズ、バスグッズ、入浴剤

 掃除グッズやバスグッズは恐ろしく種類が豊富だし、別に高くもないので、特段悩みがなければこちらで買えば楽しいと思う。日本の軟水用シャンプー等は硬水では泡立ちがよくないかも。入浴剤は、そもそも浴槽がない物件だと使いようがない。

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化粧品

 気に入っているものは持ってきて間違いないけど、知らないメーカーのものを試してみるのも一興。日本市場向けじゃないから肌荒れする!とか、日本人向けじゃないと似合わない!という考え方は、私はしない。合わないときは合わない、それだけ。

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どちらも5~8ユーロくらいで買ったけどかなり使えている

袋麺

 アジアンマーケットで一袋1ユーロ以下なので、割と気軽に買える。カレールウより圧倒的に安いと思う。味も日本でみたことがないような種類があったりして楽しい。

折り畳み傘

 10ユーロ以下で、そこそこかわいくてちゃんと使えるものが買える。バルセロナは夏は雨が少ないから、夏に到着するなら傘の優先度は高くないと思う。傘を入れるスペースがあるなら、ラップを入れたいところ。

 ※レース等凝ったデザインの折り畳み日傘を使いたい場合は持ってきてもいいかも。日光浴を求めてバルセロナに来る人が多く、日傘の需要が日本ほどなさそうなので、好みのものがないかもしれない。晴雨兼用の真っ黒い傘ならお手頃価格で一度みたことがあるけど、オシャレなのは記憶にない。

 

↓同シリーズの記事はこちら

スペインに何持ってく?②あればよかったもの

 荷造りシリーズ②持ってこなかったけど、今はほしいと思っているもの。要するに「あれ持ってきたらよかったな」なものたち。

 マトリックスを再掲。このジャンルは意外と食品系が多い日本食がなくても平気な私でこれなので、日本食が恋しい人が同じ表を作ったら大変なことになりそう。

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 ※今回は手元にないものの話や、商品の質や価格に対する一方的な不満を含む内容になるので、写真はほぼなし。

サランラップクレラップ

 これが圧倒的第1位。恋しすぎて商品名で言う。

 ヨーロッパは添加物や防腐剤の使用量に厳しいらしい。それもあってか、食品は軒並みとっても足がはやい。

 なのに、ラップが…。薄い緑色をしていたり、くっつきにくかったり、切れなかったり…痛しかゆしどころか、思い通りに使えない。アマゾンの荷物が届く時のシュリンクを薄くした感じにほど近い。切ろうとしても切れないというか、伸びばしてちぎる感覚で、海藻サラダみたいだなぁ…と思う(呑気なことを言っているけど、夫はこれで何度か指を切っている)

 無理にこの気持ちを説明するなら、「これをパンツとして履いてください」と言われて腰蓑を渡される感じ…?腰蓑には腰蓑の良さがあるにしても、フィット感△、肌触り△、色も違うかも…という意味ではパンツではない。そんな感じで「うーん惜しい」と言いたくなるコレジャナイ感。きっと伝わらないと思うけど、期待と現実のすれ違いが悲しいアイテムだということはしつこく書いておきたい。

 ゴミ削減やリサイクル、リユースにも真面目に取り組んでいる地域なので、ラップよりジップロックやタッパーが優勢なのかなあ。だとしても使い心地が切なすぎる。

スッキリ系目薬

 疲れ目に効くような、スーッとする目薬が見つけられないでいる。片目だけ視力が悪くてモヤモヤするので日本ではよく目薬をさしていたんだけど。

 コンタクト用と花粉症用は、私は使わないのでよくわからない。

冷えピタ、アイスノン

 似たようなものはあるのかもしれないけど、どこで売ってるか知らない。普段はなくてもいいんだけど、熱っぽいなとか風邪気味だなというときに「これで一晩様子見しようかな」作戦ができないのが気になる。かといって、アイスノンを日本から持ち込むのも大仰なので、冷えピタがあればいいかな。

味覇、カレールウ

 味覇(ウェイパァ)は、赤い缶かチューブに入った、中華風鶏ガラスープの素のこと。これも商品名を出す。たしか、ふたにおじさんの笑顔が書いてある。実家でも我が家でも、チャーハンや中華スープを作る時にヘビーユースしているのだけど、これをこちらのアジアンマーケットで買おうとすると20ユーロくらいするらしい(夫談)。サイズにもよるけど、多分日本の倍くらいかなと思うと買う気になれない。

 カレールウも結構高くて、ひと箱3~5ユーロは当たり前。料理の持ち寄りでリクエストされることもあるし、カレー好きの夫曰く、よく見るのはS&B製ブランドばかりらしいので、他社のものを何箱か持ってきておいても良かったかもしれない。

お箸、菜箸

 当然アジアンマーケットにはあるんだけど、あえて買いたいかといわれたら悩むくらいの値段。なのでお箸なしの生活をしている。袋麺は高くはないのでたまに食べるんだけど、ラーメン食べるときはお箸がほしいな~と思ったりする。

 大して荷物にならないんだから、マイ箸は持ってきて損はなかったと思う。割りばしよりは、何度も使えるやつ優先で。もちろん割りばしもあったらいいと思うけど。

出汁、みそ汁、お茶

 これは持ってこなかったというか、出発前にお餞別としてたくさんいただいたので買う必要がなかったものたち。あれば助かるけど、一応今上に挙げたものよりは手ごろな値段で買えるので、スーツケースの片側全部出汁です!みたいなことまでは考えなくて良い気がする。

炊飯器

 これも、大家さんがピソに備え付けておいてくれたので、自分では買っていないけど、もしなかったらほしくなっていたと思うもの。

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 日本の炊飯器の外国語版なので使い方が基本的に一緒。若干水の量の差はあるものの、ほぼ日本と同じように炊ける。鍋で炊いている友人もいるけど、鍋の面倒を見なくてもいいのはやっぱり楽。出国後の免税店でヨーロッパ仕様のものを買ったり、こちらで現地調達すれば水回りで変圧器を使うリスクがなくなる

 「日本のものが欲しい」か「現地調達でOK」かで悩んだけど、日本メーカーの使い慣れた感が自分の中で優勢なので「日本のものが欲しい」に含めた。

 なぜか大家さんが寿司桶もつけてくれたけど、それはまだ使っていない。こないだお寿司をスーパーで買って食べたらとても残念だったので(別記事を予定)、本気で食べたくなったら使うかも。

これらを踏まえて

 海外に長期で行かれる方にお餞別を差し上げるとしたら、私はラップに熨斗紙巻きます(偏った個人の意見です)。たぶん、優しくてまともな思考の方々から出汁やみそ汁やお茶をもらうはずなので。なんで?って顔されても、3回までならトトロのかんた君みたいに「ん!」ってする。

番外編 夫が欲しいもの

 カレールウ(S&B以外)と、レトルトパウチのキーマカレーカップ麺、蒸気でアイマスク。渡航時は優先度が低かったけど、定期的に買うとなると高い食品系が多く、傾向が似ていて笑ってしまった。

 

↓前回記事はこちら