服の量り売り市場に行ってみた話
クラスメイトに、大規模な古着市場が立つらしいと聞いて、ネットで情報を調べていたら「初日は1キロあたり50ユーロ、最終日は40ユーロの量り売りです」と書いてあった。服のキロ売りは経験がなかったので行ってきた。
- 概要
- 目利きチャレンジ&ひとり作戦会議
- 戦果と金額
- 感想
概要
行ったのはvinokiloという古着マーケットで、ヨーロッパのあちこちで開催されているみたい。バルセロナの会場は、バルセロナ市街の端っこの方にある、倉庫街をオシャレにペイントしたような感じの区画だった。これ以外の古着マーケットをやっている日もあるようだ。
無料の事前予約をして入る。「え、予約いるの!」って慌てていた人もすんなり入れていたので、そのへんは厳密でないというか柔軟というか。入場時にシステムの説明があるので少しつっかえていて、10~15分くらい待った。
ラックやテーブルにたくさんの古着が並んでいて、雰囲気としてはファミリーセール。
薄手の夏物、もこもこのニット、デニムなどいろんな古着があった。衣類は量り売りで、アクセサリーや靴は一組10ユーロとか20ユーロとか別途金額が書かれている。
いざ目利き、そしてひとり作戦会議
会場には服の重量を図れるデジタルスケールがおいてあり、気になった服は試着&重量チェックをして、買うか決める。気に入った服が700グラムもあって「28ユーロか…微妙なライン…」と悩んだり、手に持った感覚と違いすぎる重みに驚いたり。服を量るという経験はあまりないのでとても楽しかった。
売り物はブランド品らしいのだけど、見たこともないブランドタグばかりで何が何だか。ユニクロとスポーツブランドは分かったけど、ファッションど素人の私には目利きが難しい。そして、大事なのは、量り売りだということ。同じ1キロでも、デニムのロングコートなら1枚で超えかねないけど、Tシャツなら何枚か買える。これを踏まえて何を買うとお得に感じるか、自分なりの基準を考えてみた。
- 知っているブランドなら相場がわかるので手堅い
- 運命の出会いでなければ、洗濯の便も考えて、軽いもの
- お手入れ方法がわかるもの
- 状態が悪くないもの
量り売り&秋冬シーズンなので、ニットカーディガン、デニムジャケット、コーデュロイパンツなど、重量級がずらり。最終日に行ったから、残っていたのが重くて単価の高いものだったのかもしれない。
なので、まずは重さである程度選別。ニットは今回は候補から外した。秋冬物だし軽めの生地なら条件に合うかと思ったんだけど、ハンガーが肩から突き出したり、穴が開いていたり、毛玉ができる直前まで擦れていたり…と、素材特有の問題が多かった。薄手の夏服だと「1.95ユーロ」という値札が残っているものもあり「この値札を見せられると50グラムを超えると損に感じるな……」など色々と考えさせられた。
戦果と金額
1時間くらいうろうろして、夫のトップスと自分のダウンジャケットを1着ずつ買うことにした。計1キロちょっとで、45ユーロのお支払い。重量的に同じくらいのものを買ったので、どちらのほうが高い服を着ている!という風にならず、うれしい。
もともと、ダウンジャケットはよく行くお店(別記事を予定)で40ユーロくらいのものを買おうと思っていた。でも、ここで見つけたものは袖が二重で暖かそうだったのと、シルエットも好みだったので冒険してみることにした。使用感はあるけど、不潔な感じじゃないし、ほぼ同価格でもう1枚買えたと思えば、自分的には納得。
感想
服の量り売りという体験をしてみたい人や、目利きを楽しめる人にはオススメ。男性ものも女性ものも同じくらいあったし、男女兼用でよさそうな服も多かったので、誰といっても楽しいと思う。鏡や試着室が少ないので、一人で行くよりも意見をくれる人と行くほうがいい。幅広い選択肢を求めて初日に行ってみたり、春夏などシーズンを変えて挑んでみるのも良いかもしれない。
でも、安さだけを求めるならファストファッションのほうが良い気もする。ほかにも、一着5ユーロ前後で入場料が1~5ユーロ、といったタイプの古着マーケットもあるようだ。