がんばるせろな(仮)

夫のバルセロナ留学についてきた30代。コロナ禍のスペインをじたばた生きてます

紙製の切符を卒業した話

 昨年、バルセロナでバスや電車に乗る切符は紙製で、しかも回数券なのに数回改札を通しただけで使えなくなる!と非常に嘆いていた。しかし、バルセロナにも交通系ICカードが導入され、私も先日、自分のICカードを入手することができた。ついに紙切符から卒業する時が来たのだ。

※2022.09.17追記 紙製の切符の裏側にほっそい磁気テープがついているので仕組み的には磁気券。紙の割合が高すぎてつい紙製って書いてしまった。関連記事↓

 待望のICカードT-mobilitatといい、駅で入金できるのはもちろん、スマホアプリから残高を追加することもできる。物理的なカードを持たず、スマホを改札機にタッチして決済する方式もある。

 日本のICカードSuicaを例にすると、物理カードとモバイルSuicaがあるけど、Suica(物理)もスマホからチャージできる感じ。アプリの指示に従って自分のアカウントに残高を入れ、スマホに自分のカードをかざせば情報が反映される。

 券売機はメトロや電車の駅にしかなく、バスに乗りたいだけでも駅まで行って券を買うしかなかったので、これは革新的。やればできるじゃないか。心の中で天使がラッパを吹いている。

左がICカード、右が1カ月使い倒して印字が消えてきた従来のカード。

 なるべく早く申し込みたかったのだけど、一時帰国を控えていたこともあり、バルセロナに戻ってくるまではと我慢していた。

 というわけで、戻ってすぐオンラインでユーザー登録をし、物理カードを発行してもらうリクエストをした(T-mobilitat | Transports Metropolitans de Barcelona)。スマホタッチ方式も選べたのだけど、紙製の切符と戦っていた頃からの憧れだったので私は物理カードにした(カード代は別途かかる)。1週間くらいで届いた。

 惜しむらくは、前年さんざん苦しめられたトンデモ改札機のある駅はもう使わなくなってしまったということ。便利ではあるのだけど、残念ながらまだ違いを感じられない。1カ月乗り放題だから、勝負を挑みに行こうかな。暇人すぎるかな…。

 もう一つ小声で愚痴るとすれば、各都市の交通系ICカードに互換性はなさそう。これが統合されてくれればなぁ…日本の交通系ICはすごいなぁ…と思うばかり。

 でも今後使い方を研究していくのが楽しみではある。

 

 ちなみに、いつから試験導入、いつから本格導入だったのかは私にはよくわかっていない。いろんな人からいろんな話を聞いたけど、自分が見て知っていることとうまくかみ合わなかったので。

 それで、この際どういう経緯だったのか気になって少し調べた。その中で見つけた試験導入に関する記事の一言目が「6年の遅延を経て…」だった。この計画そんなに遅れてたのか。でも驚きはしないかな。そんなこともあるだろうな、と思う。

↓その記事(備忘用リンク)