バルセロナのコミケ(?)に入れなかった話
友人に「今度、salón del mangaでコスプレをするんだ~」と言われて、「漫画サロン…?漫画喫茶のことかな」とあてずっぽうで考えていたら、コミケとかコミコンみたいな催しのことだった。しかも、かなり本格的な。
マンガバルセロナとは
イベントは"Manga Barcelona"という名前らしい。スペイン国内はもちろん、ヨーロッパでも規模が大きい方らしく、ニュースでも取り上げられていた。その映像を見た限りだとその場で絵を描いてくれたり、同人誌的なものもありそうな雰囲気。日本の本家イベントに行ったことがないので、ちゃんと比べることはできないんだけど。
ウェブサイト(https://www.manga-barcelona.com/es/inicio.cfm)に載っているプログラムも興味深い。わかるところを斜め読みしただけでも、トピックはトキワ荘や手塚治虫にはじまり、最近のスポーツものや百合(el yuri。男性名詞なのか)、果ては鏡開きや阿波踊り、おいしいカレーの作り方(無印の)まで。
こういう、情熱がほとばしりまくっているイベントは大好き。スペイン語はわかる自信がないけど、内容にはとても興味がある。
チケット完売で入れず
せっかく友人が参加するなら私も見に行ってみようかな、と思ったけど、時すでに遅し。連休中のチケットはすべて売り切れていた。サグラダファミリアの予約は前日でも取れたのに、2日前にチケットが買えないなんて。普段の売れ行きはもう少しゆっくりらしいけど、今回は違ったようだ。ちなみに、入場料は1人12ユーロ。
スペインではほとんどのことに事前予約が必要で、予約したQRコードがあれば時間が多少前後しても目をつぶってくれたりするけど、予約がなければすべてがNOになる世界。それですっかりあきらめていたんだけど、たまたま出先に向かうまでの道中にマンガバルセロナの会場があった。
会場付近にはコスプレイヤーがいっぱい
用事があってエスパーニャ広場という大きな広場を通ったときに、そこに漫画タッチのパネルが置いてあり、いろんな作品のコスプレイヤーがいたので気が付いた。
私が見ただけでも、ドクタースランプ、ナルト、鬼滅、ポケモン、セーラームーンなど幅広い。コスプレに合わせたマスクを用意している人もいて感心した。写真撮ってもいい?と聞いてみたら快諾してくれて、「一緒に入らなくていいの?真ん中にどうぞ!」と言われた。とても気さく。一応マスクはしたままご一緒させてもらった。
会場には入場整理列ができていた。混雑していたわけではないけど、こんな感じで折り返して歩いてこないと入場できないように柵が置かれていた。
おまけ:バルセロナのOTAKUたち
日本語の「オタク」にあたるスペイン語はfriki。この言葉自体はニュートラルというか、ポジティブな意味にもネガティブな意味にも使うと聞いた。そのままotakuということもあるらしい。
frikisをよく見かけるのが、バルセロナ凱旋門の近く。漫画やフィギュア、トレーディングカードやテーブルゲームの専門店が固まっている。お目当てのものを熱心に探す姿は日本人と変わらない。
最近は東京リベンジャーズが人気なのと、「好きなアニメは何?」と聞くと、ワンピースやナルトの次くらいに聖闘士星矢が出てくるのが印象的だった。
日本が好き!と言ってくれる人の多くが、アニメや漫画をきっかけに興味を持ってくれているように思う。なので、アニメや漫画がどういう風に理解されているのかは気になるところ。
内容がわからないのにチケットの枠をとってしまったら申し訳ないので、次回までにスペイン語がうまくなっていれば、チケット争奪戦に挑んでみたい。