がんばるせろな(仮)

夫のバルセロナ留学についてきた30代。コロナ禍のスペインをじたばた生きてます

シンガポール航空でバルセロナへ。検討したポイント5つ

 バルセロナへの飛行機といえば、欧州や日本のレガシーが思い浮かぶ。けれど、私たちはシンガポール航空を選択した。夫に提案されるまで思いもつかなかったけれど、割と良いチョイスだったと思っているので、決めた理由を記録しておく。

 先に内容を列挙しておくと、こんな感じ。

  • メリット1:とにかく安い
  • メリット2:サービスがとても良い
  • メリット3:コロナ対策が厳しい
  • デメリット1:とにかく時間がかかる
  • デメリット2:無料預け入れ荷物が1人1つだけ
  • 注意点:機内が結構寒い

メリット1:とにかく安い

 時期にもよるけれど、欧州や日本の大手など、真っ先に思いつく航空会社なら、片道20万円前後くらい。シンガポール航空は片道10万円程度だった。2人だと、かなり浮く。私費留学なので、大口の出費はなるべく抑えたかった。

メリット2:サービスがとても良い

 アメリカから長距離フライトで来る友人たちが、「ユナイテッドは使わないよ。だってシンガポールエアーがあるから!」などと大絶賛していて、評判はよく知っていた。

 それを自分で体験してみて…。CAさんの親切さ機体の新しさ・清潔さ機内食のおいしさなど、驚きの連続だった。ヨーロッパ方面に行くときに欧州系のキャリアも使ったことがあるけど、全然負けないどころか勝ってると思う。さすが、エアライン・オブ・ザ・イヤー総合世界第3位(※AirlineRatings.comによる。参考URLは記事末尾)

 時節柄、CAさんの人数と同じくらいの客しかいなかったからというのもあるだろうけど、面倒見がよくて長距離移動が苦にならなかった。

 ちなみに、オリンピックの終わりごろに利用した方のお話では、競技を終えた選手の帰国と重なり、もう少し混んでいたみたいだ。

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 ボタンで明るさを調節できる窓ガラス。目新しくて感動したし、実用性もあってかなり楽しんだ。

メリット3:コロナ対策が厳しい

 国自体の水際対策がしっかりしているので、ガッチリ管理される。よく言えば安心、悪く言えば窮屈。

 例えば、搭乗前にはPCR検査の陰性証明の提出が必須。搭乗時刻の72時間以内のものが必要で、成田空港で1人3~5万円だった。結構な値段に感じるけれど、コロナ禍の中、自己都合で移動するのだから当然の出費だろう。スペイン入国時には不要だったのが、いいのやら悪いのやら。

 搭乗時には"Care Kit"という袋が1人1つ渡される。中身は手指消毒用のアルコールジェル、除菌シート、そして個包装済みのマスク。

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 機内はガラガラで、客とフライトアテンダントどっちが多いかいい勝負だったけど、その分トイレは空いている時間が長くて、密な列ができることもなく、まめに消毒されていた。

 チャンギ空港でのトランジットも管理が厳しい。手首にトランジットの目印のリボンを巻かれ、決められた待合エリアで待機する。複数の便の乗客が同じ場所で待っている。乗り継ぐ便のフライトナンバーが読み上げられたら、それに乗る人たちが一か所に集まり、小学校の遠足のようにひとかたまりで搭乗口まで移動する仕組みだった。

 空港内のホテルで休みたいので移動していいかと尋ねたら、防護服の人が小型のバギーで送迎してくれることになって、申し訳なかった。移動中に見えた範囲では、待合エリア以外の椅子は大きなラップみたいなものでぐるぐるにまかれ、お店はほとんどしまっていた。閑散とした空港に、防護服姿の職員さんたち。コロナ禍とはこういうものだ、と改めて認識させられた。

 コロナ禍でたくさんの方が移動を自粛されている中、そしてアジア系へのヘイトクライムが報じられている中の渡航だったので、なるべく堂々としていたかった。なので、私たちにとってこれはメリットだった。もちろん、人によってはデメリットにもなる。

デメリット1:とにかく時間がかかる

 飛行ルートは、成田ーチャンギシンガポール)ーミラノ(イタリア)ーバルセロナ(スペイン)だった。

 ミラノはそこが最終目的地の人だけが降りる中継地で、トランジットはチャンギでの約6時間が1度だけ。それでも、赤道付近を大回りしていくわけで、バルセロナに着くまでに24時間以上かかった

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 シンガポールからミラノまでの飛行ルート。地球の半分を駆け抜けた感がある。この前に日本からのルートも加わってくるので、一刻も早く移動したい!という場合には向かなさそうだ。

デメリット2:無料預け入れ荷物が1人1つ(エコノミー)

 3辺合計157cm以内、重さ25kgまでのスーツケースが各自1つ無料だった。必死で荷減らし&荷造りをしたけど、持ち物の取捨選択は大変だった。浮いたチケット代を上回る額ではないけれど、こちらで服を買い足したりはしているので、そこのバランスをどう見るか。

 ちなみに、手荷物は6~7kgのものが1つ。女性用の手回り品・専用のケースに入ったPCなどは別途持ち込みが可能。手荷物のほうはそんなに厳しくは見られなくてラッキーだった。

その他注意点:機内が結構寒い

 CAさんに聞いた話では、シンガポール航空は機内の空調が強めなことで有名らしい。ブランケットは言えば普通に複数枚もらえる。けど、暑がりな人以外は、何か防寒対策をしておいた方がいい。

 

参考記事:AirlineRatings.comより

www.airlineratings.com