がんばるせろな(仮)

夫のバルセロナ留学についてきた30代。コロナ禍のスペインをじたばた生きてます

結局英語も頑張るしかないという話

 実は学生時代スペイン語第二外国語としてやっていた…はず…なんだけど、正直ほとんど覚えていない。いくつかの単語と、教科書に載っていた読み物のあらすじが頭の片隅にある程度。

 でも、学生時代の勉強の仕方について、強烈に後悔し続けていることが2つある。

ひとつは、基礎をあまりに足早に終えてしまったこと。

 学生時代の講義は、基礎的な語彙や発音などをあっという間に終えて、文法をどんどん進めていくようなスタイルだった。

 長文精読の講義中、わからなくなった!と思ったときには、つまづいた場所ははるかかなた。もう、どこがわからないかもわからなかった。

 だから、多少知っていることもあるとはいえ、absolute beginner、全くの初心者として学校に申し込んだ。

もうひとつは、スペイン語を英語に逐語訳して考えていたこと。

 これは本当に地雷だった。少なくとも、文法を英語で学んでいない以上、私には合っていないやり方だった。

 ざっくりとした分類で見ても、英語はゲルマン語の、スペイン語ラテン語の仲間で、思考のプロセスも文法も違う。

 スペイン語の文を単語ごとに英語に置き換えていくと、単純な文ならどうにか意味はわかる。でも、ちょっと複雑になると崩壊してしまう。

 英文を単語ごとに日本語に置き換えていっても意味が分からないやつ。グーグル翻訳に打ち込んでいくと、なぜか急に禅問答ができあがる、あれと同じだった。

 だから、今回は英語に直してわかった気になってしまう癖を再発させるのは避けたかった。語学学校の授業が全部スペイン語で行われるのが頼もしかった。

さて。この2つの条件が合わさったらどうなるか。

 初心者クラスは全員スペイン語が分からないからそこにいる。だから、クラスの共通言語はさしあたり、英語になる。スペイン語で説明されてわからないことは、先生ですら英語で言い換えてしまう。

 そう。英語で考えるのは嫌だけど、英語でしかコミュニケーションをとれない世界に自分を放り込んでしまったのだ。なんという自縄自縛。

 とはいえ、これは国外で学ぶ以上ある程度仕方ないことで、解決策は

  • スペイン語が飛び交うクラスに上がれるよう頑張る
  • 英語の特訓もできるボーナスタイムと思って頑張る
  • 英語で考えるとどこを間違うのかから学び取る

の3択しかない気がするので、結局頑張るだけなのだけど。

学校自体はとても気に入っているので、ちょっとずつ前進していきたい。

 

 語学学校を選ぶときに考えたこと(過去記事)

canary-limon.hatenadiary.com

 

語学学校選び~Speakeasyを選んだ理由6つと注意点3つ~

 語学学校に通うことを決めたら、さっそく学校探し。数ある学校の中からSpeakeasy(スピークイージー:リンクは記事末尾)という学校を選んだ。

 さほど迷わず1つに絞れた理由はこちら。

  • 安価で、長期コースだと割引幅が大きい
  • カタルーニャ広場に近く、立地がよい
  • 週20時間の基礎コースのほかに、追加コースも取れる
  • 生徒の平均年齢が高そう
  • 日本人が少ないと期待していた
  • メールへの対応が明快で速かった

 記事後半に、通ってみてわかったデメリット(?)も記録しておく。

価格&アクセスのバランス

 夫の私費留学が主目的である以上、私の活動費用は抑えたい。なので、なるべく安いところを探した。Speakeasyの授業料は、週20時間コース×8週間なら1100ユーロ程度。私が見た中では2~3番目くらいに安かった。

 ちなみに、価格面でかなり迷ったのはBCN LIP。同条件で820ユーロ程度と超魅力的だったけど、私たちの住みたいエリアからは通いづらく、アピールポイント(無料の軽食あります!とか)もあまり刺さらなかった。ただ、今後学校を移るとしたら再検討はするかもしれない。

 有名どころはとても高かったり、「マンモス校のわりに、超上達した人の話をあまり聞かない」という厳しい意見があったりで外した。

コースの柔軟さ

 どの語学学校も、週4~5日、計20時間程度のコースがメイン。Speakeasyも同じだけど、希望すれば会話とビジネススペイン語のコースを毎日1時間ずつ追加して週30時間、あるいは片方だけで週25時間などにカスタマイズできる(ただし、ある程度スペイン語ができることが前提なので、完全初心者はまず8週間くらい通常コースを受ける必要がある)。

 ほかの学校でも同様かもしれないが、このあたりのことがウェブサイトにわかりやすく書いてあったのは大きかった。大学受験準備コースやお急ぎコースなどもあり、幅広いニーズに対応してきた学校なんだろうな、とイメージしやすかった。

生徒の平均年齢が高そう

 夏休みの学生さんばかりだったら不安だな~とか、tiktokの話題なんか出たらついていけないかも…なんて思っていた。私のクラスは20~40歳くらいまでいろんな人がいて、それなりに仲良く付き合えているし、肩身が狭いということはない。

日本人が少ないことを期待した

 Speakeasyのウェブサイトには、日本語ページがない。なので、日本人が少ないか、英語がある程度わかる人が申し込んでいる状況を期待した。人数という意味ではアテがはずれてしまったのだけど、選んだ理由としては大きかった。

メール等の対応の早さ

 ここまでの判断材料で、メールを送る段階で、80%くらいSpeakeasyに決めてしまおう!と思っていた。そして、メールの返信を見た瞬間、ここに決めようと思えた。フレンドリーで、必要な情報がきちんとわかり、レスポンスが早かった。時差を考慮すると、夜受信したメールに朝イチで返事をくれている感じ。

 入学やお金が絡むときだけ早いのかな?なんていじわるなことも思ったけど、授業が始まってからも問い合わせのたびに信じられない速さで返事が来る。

 

ちなみに、3週間通ってみて気づいた注意点はこちら。

  • 日本人、結構いる
  • 1クラスの定員が12人と多め
  • 講師は全員スペイン出身とは限らない

日本人、結構いるっぽい

 私のクラスにはほかにもう1人。知っているだけで別のクラスにも2人いる。ほかの国の人に不思議がられるけれど、Speakeasyをおすすめする日本語ブログがいくつもあることを考えれば、当然だと思う。

 大事なのは、何事も日本語で済ませられるような環境を作らないという心がけであって、自分がこの学校唯一の日本人になることではない。同じクラスの日本人はとても感じのいい子で、なるべくお互い甘やかさないように頑張ろうね…という協力的な空気になっている(と思う)。各クラス2~3人までなら、自分次第で乗り切れそう。

1クラスの最大人数が12人と、割と多め。

 私のクラスは12人でスタートしたけれど、3週間目に突入した今は8~10人になっている。旅行や仕事で休んで、進度の合うほかのクラスに移ったり、別のクラスから移ってきたりと流動的なので、初週が12人いたからといって目くじらを立てるほどのことでもないかな~なんて思っている。

 特に最初は授業がすべてスペイン語で全員クタクタになってしまったほどなので、もっと人数が少なかったら魂が抜けちゃったかもしれない…。

 隣の人と組んで話してみて!という機会も多いので、そこまで発言機会が減っているとは思わない。むしろ、だからこそどんどん発言していかないと!と思えている。

スペイン以外出身の先生もいる

 ウェブサイトには講師はみんなスペイン人です!っていう記載があったように思うけど、中南米出身の先生もいる。私は最初からそこは重視していなくて、むしろいろんな先生がいたらいいのにと思っていたし、スペインでの表現を中心に授業を展開してくれたので気にしていない。というか、初心者すぎて違いがわからない。

それ以外は、良くも悪くも評判通り

 申し込み前に一応いくつもの口コミを読んだけど、そこから大きく外れている印象はない。

 雑居ビルというよりはピソ(アパート)の数室をリフォームしたような感じで、わりとアットホームな雰囲気。あと、これはスペインあるあるだと思うのだけど、階数表示が複雑で、教室が何階にあるのか未だによくわからない。これはクラスメイト共通の笑いの種になっている。

 というわけで、今のところSpeakeasyに大きな不満はない。※回し者ではありません

 

語学学校に行くことにした理由(過去記事)

canary-limon.hatenadiary.com

 こんなところに通っています(参考リンク)

www.speakeasybcn.com

語学学校に通う4つの動機

 夫は留学のためにバルセロナに来たけれど、私には何もすべきことがない。そこで、語学学校に通うことにした。いろんな選択肢があったけれど、何を考えていたか記録しておく。

 実利的な動機と性格上の動機が2つずつある。

  • 生活に必要な情報がわからないと困る
  • 外国語の資格は魅力的
  • ずっと家にいると、話し相手が夫だけになりそう
  • 夫と一緒に何か頑張ろうかなと思った

実利的な動機ー言語面での不安

 バルセロナは(スペインの中では)比較的英語が通じるとらしいけれど、長期間暮らすのであれば必要な情報を自分で取れた方が良いはず。今はCOVID-19に関する情報も含め、すべてが流動的な時期でもある。親切な誰かが翻訳してくれるのを待つばかりでは、遅かれ早かれ困る日が来そうな気がした。

 仕事に役立つ資格があるわけでもないし、DELEを受けて帰国後に備えるのも良いと思った。スペインでなら、日本で勉強する以上の成果が上がるかもしれないという期待も込みで。

性格上の動機ーずっと2人だけの世界にはいられない

  実は夫の留学先は、家族も受講できるスペイン語の授業を提供してくれている。けれど、それは選ばなかった。オンライン授業であること、英語での授業であることも大きな理由だけれど、一番は、夫とは別の交友関係を持つ方がいいと思ったから。

 ずっと家にいて夫としか話さない生活に疲れてしまう、というのは割とよく聞く。自分のこころを預ける相手がたった1人というのは、逃げ場がなくなったら辛いんじゃないか、という気がする。

 特に私にとっては、どれだけ親しい人でも(たとえ夫でも)、誰かと一緒にいるのはずっと水の中にいるような感じがする。嫌いじゃないけど、たまに息継ぎをしたり、陸にあがったりしたくなる。一人でぼーっとしたり、別のことに没頭したりする時間がないと疲れてしまう。

 それに、夫だけが勉強を頑張って、自分はヨーロッパ観光…というのは、色々な意味で自分の望む姿ではなかった。誰かが頑張っているとつられて頑張れる気がしたので、多少なりとも一緒に苦労してみようかと思った。

 

  幸い夫の理解も得られたし(やることが見つかって安心してくれたようだった)、これ幸いと語学学校を探して、今はそこにお世話になっている。今のところ、楽しい。

 語学学校をどう選んだかは、別の記事で。

バルセロナ生活記録、始めます

 夫のバルセロナ留学についてきた30代女。

 コロナ禍で色々なことが制限されている中、ありがたいチャンスを頂いた。

 この留学を人生のターニングポイントにすべく、頑張ったりたまに頑張らなかったりしているので、自分たちの記録用と、万が一どなたかの参考になることがあればと思い、ひっそりと記録を残していく。