DELE B1合格。点数と手ごたえ、採点基準
5月にバルセロナでDELE(外国語としてのスペイン語能力試験)B1(中級)を受けた。5月21日に受けて、結果のメールが来たのは8月16日だった。約90日待った。結果が来なくてやきもきしていたけど、無事合格していた、よかった!!
ただ、結果が出るまでとても不安だったから、語学学校の先生方に聞いた評価基準、自分の手ごたえ、実際の点数をちゃんと比較して今後の参考にしようと思う。
目次はこんな感じ。
- 手ごたえの振り返り
- 評価基準に関するうわさ
- DELEの合格ラインとは
- 実際の得点(ざっくりと)と受け止め
- まとめと今後の方針
手ごたえの振り返り
申し込み~当日の経緯を書いた記事はこれ。
これによると、
- 口頭試験での語彙の勘違い
- 話が時間内に収まらない
- リスニングが難しく感じた
- 作文の語数をきっちり管理していない
- 訂正二重線が多くて読みづらい作文になった
あたりを心配して「落ちてそう」だと書いてあった。今思い出してもそんな印象しかない。とくにリスニングがとても心配だった。
評価基準に関するうわさ
語学学校でDELE対策講座を受け持ってくれた先生方によると、これらについては
- 語彙の勘違い→私の勘違いは論の展開に大きな影響はない。中身より文法
- 話が時間内に収まらない→お題をこなしきれなかったのはマズいかも
- リスニングが難しく感じた→ほかで点数を取っていれば大丈夫
- 作文の語数が適当→規定語数とかけ離れた長さ・短さでなければ多分OK
- 訂正二重線が多い→読むのが仕事だから気にしなくていい
と言っていた。
とはいえ、先生方の資格は口頭試験のもののみ。作文の採点は担当しないので、筆記試験の方は専門家としての回答ではないことには留意しておきたい。
DELEの合格ラインとは
前提として、DELEの合格ラインは6割。といっても、B1レベルでは
①読解マーク(25点満点)+作文(25点満点)の合計が30点以上
②リスニング(25点満点)+口頭試験(25点満点)の合計が30点以上
を同時にクリアしていないといけない。
読解と作文で50点満点、リスニングとスピーキングで計10点、では合格にならないのだ。読む・書く・聞く・話すの総合力が問われるから、DELEは難しいと言われるのだと思う。
実際の得点と受け止め
成績票(兼合格通知)はこんな感じ。赤枠の中が実際の得点。
なんとなく小数点以下は伏せるが、リーディングは満点!模試でも練習問題でも満点は取れなかった気がするので、これは奇跡。でも、頑張らないとと起こせない奇跡だったと思いたい。作文も会話も20点以上。でも、リスニングは19点。正解率8割弱なので決して悪くはないが、他と比べると見劣りする感はある。
自己評価と比べてみると、リスニングが難しかったという手ごたえと合致している。ただ、全体的にもっと点数が低いかなと思ってはいた。
他に私が気にしていた口頭試験での語彙の勘違いと話の遅さ、筆記試験の字数や訂正の多さについては、致命的ではなかったみたいだ。改善の余地はあるけど、このくらいの減点で済んだのか…という感じ。
リーディングとリスニングはマーク式なのだけど、問題が持ち帰れないから自己採点ができず、最悪の場合を想定してはモヤモヤ。スピーキングとライティングは、回答を再現できて評価ポイントもある程度知っているけど、人間の採点がどれほど厳しいか確信がもてず、やはり不安になる理由はいくらでもあった。
人間が採点する部分がうまくできたのは、やはり時間を割いて対策したからだと思う。ちゃんと能力があればどんな試験でも受かる、というのは理屈としては正しい。でも、形式に慣れてポイントをおさえれば少し良い結果が出せる。なら、対策はするに越したことはない。自分の能力に絶対の自信がないのなら特に。
DELEは申し込み~受験~結果発表まで何カ月もかかる長期戦。受験料も高いから、おいそれと受けなおすことはできない。だから、一回の試験に全力を注ぐしかない。
まとめと今後の方針
いち受験者の体験談として、
- 正しい文法で論を展開できれば、少しの勘違いは致命的ではない
- 話がまとまらなくて指示に従いきれなくても、大打撃ではない
- 作文の語数は数えるのが理想だけど、それより文法ミスの見直しが大事そう
- 一発書きで訂正しまくっても大幅減点はされなかった
ということだと思っている。先生方の言うことは大体あっていたということだ。
一応、1年目でB1合格はひそかな目標ではあった。昨年中に試験を受けることができなくて想定よりゆっくりになってしまったけど、とりあえず一つ達成。
この秋にB2を受けたいなと思っている。難易度がぐっと上がるのでこれも難しいのだけど、B2が取れれば一応スペイン語で仕事ができるレベルとみなされるので、ここまでは挑戦したい。あわよくば合格しておきたい。