がんばるせろな(仮)

夫のバルセロナ留学についてきた30代。コロナ禍のスペインをじたばた生きてます

オンボロ掃除機と戦った話

 数か月ぶりに困ったことがあったので、戦ったわけではないけど、一応戦ったシリーズ?に入れたい。

  • 石の床は掃除しやすい
  • うちの掃除機はコードが短い
  • コード、やっぱり長かったです、でも…
  • 諦めました

石の床は掃除が楽

 以前の戦ったシリーズにも書いたが、我が家の床は石のタイル張りだ。冬は寒くてたまらないので引っ越す機会があれば石の床は是非遠慮したいが、掃除は楽なのでよい。なんといっても水拭きし放題。フローリングとちがってワックス不要。

 スペインではこんな掃除セットをよく見かける。モップとモップホルダー、バケツが一体化したアイテム。fregonaという名前(fregarはゴシゴシ洗う、みたいな意味)で、筆&筆洗セットの大きいやつをイメージすれば近い。

 台所のような汚れやすい場所をふくのはもちろん、玄関前の石畳もガシガシふいている。モップがちぎれないのか心配になるくらい、容赦ない。

 我が家にはこの水拭きセットはないけど、手持ちのモップや掃除シートを濡らせば似たようなことができるので、乾拭きと水拭きさえすれば、日々ストレスをためない程度に暮らせていた。気候的にもカラッとしているので、水拭きメインでもあまり困ることがないし。

我が家の掃除機はコードが短い

 ところで、我が家には掃除機もある。内見の際に大家さんに「掃除機はないのね、近所だとどこで買える?」と聞いたら、「持ってるから収納に入れておくよ!」とのことだったので、ありがたく貸してもらった。

 こちらでは家具家電、調度品、果ては食器類やシーツなどが備え付け…という、入居即暮らせる!物件が割と普通なのだけど、「ナイフやフォークがあるのに、掃除機は言わなきゃなかったのか!」と驚いたのを覚えている。

 ただ、この掃除機、リーチがすっごく短くて、コードが掃除機のお尻から1mくらいしかない。運動場にいるのに小さく前ならえ状態というか、形だけの「なんでやねん」くらいのリーチしかないというか…。四角い部屋を丸く掃く、どころか、部屋の真ん中に届くかも怪しい。ホースをべたっと寝かせれば1メートル強あると思うけど、冷たい石の床を匍匐前進で掃除機をかけるのはしんどい。ついでにそのホースも捻じれていて、ヘッドが床から浮いてしまう。

 日本で使っていた掃除機はコードが長くて取り回しが簡単だっただけに、落差に耐えられず、せっかく貸してもらった掃除機はほとんど使っていなかった。

やっぱりコードは長かった!んだけど…

 しかし先日、やっぱり大掃除には掃除機がいるよなぁ…と思いなおし、コードを引っ張り出しながら気づいた。「あれ、この掃除機2~3メートル分コードがあるじゃないの」

 前回は借り物の家電に遠慮して、無意識にコードを全部出さなかったのかもしれない。嬉々として全部引っ張り出し、部屋の隅っこのコンセントにつないで、吸い始めること30秒。コードが伸びきった感覚があり、進めなくなってしまった。振り返ると掃除機はコンセントから1メートルの場所で横転していて、しかもコードはピンと張った状態。

 電源と間違ってコード巻取りボタンでも押したかな?と思ってやり直しても、同じことが起きる。10分くらい試行錯誤して分かったのは「この掃除機はコードをたくさん出しても、勝手に残り1mのところまで巻き戻ってしまう」ということ。そして横転する。

諦めました

 夫を呼んできてコードをずっと伸ばしておいてもらう以外に良い方法が思いつかず、毎回それをやるのはしんどいので、掃除機を主力にするのはあきらめた。進んではつっかえ、振り返ると1mのコードをピンと伸ばして転がった掃除機。若干アクロバティックな「だるまさんがころんだ」状態。コンセントが少なくて届かない場所が多すぎる。

 というわけで、掃除機は隅っこ担当にして使用頻度を減らして、水拭き乾拭きで過ごした。機会があればfregonaを試してみようかな。

 

 ちなみに、入居直後は部屋の備品を壊したり悪くしたらどうしよう?!と心配づくめだったけど、掃除機に限らず、引き渡し段階でいろんなものがガタが来ていたり壊れていたりしたので、おそらくたいした動作確認はしていないのだと思う。

 あえて雑に使うつもりはないけど、きれいに使っていれば多分文句は言われないんじゃないかな…と、今は思う。裏を返せば、自分にとって重要な備品は必ずその場で動作確認するべきだったということ。これは次回家を探すときの教訓にする。