がんばるせろな(仮)

夫のバルセロナ留学についてきた30代。コロナ禍のスペインをじたばた生きてます

Speakeasyの評価を改めて考えてみた

 語学学校で勉強し始めて随分経つので、少し踏み込んだ情報とともに、今だからできる評価をしておこうと思う。

  • 教科書は若干難しめ?
  • 授業の進行やシステム解説
  • 先生による部分が結構大きい
  • コロナの影響
  • 最大人数がやはり多い
  • 総評

授業レベル

 スペイン語の教科書というと、AULAというシリーズが人気で有名なのだそうだ。が、Speakeasyで使っているのはGente Hoyというシリーズ。なんでメジャーどころじゃないのかな…?と不安になったけど、スペイン語が分かる人に見比べてもらうと「GHの方が難しいかも」という感想だった。

 とはいえ、結局スペイン語を学ぶ上で通る道はほぼ同じだろうし、すべての時間を教科書にかじりついて過ごすわけではないので、そんなに身構えることもないと思う。生徒の層やモチベーションによると思う。

授業の進行やシステム

 学校の公式ウェブサイトには、独自のプログラムを採用していると書いてある。が、別に特殊なメソッドというわけではない。CEFRのレベル(A1,A2,B1,B2,C1,C2)に照らして、ある水準に達していないと次のレベルに進めないようになっているというだけ。その判断は、各先生がしている。たとえば、A1からA2に上がる時などの節目に、時々「もう一回A1をやり直してからA2に進もう」と個別に言われる生徒がいる感じ。進級時のレベルテストは希望すれば受けられるらしいが、私はまだやったことがない。

 B1までは毎週「学習〇週間目の人たちのクラス」が用意されていて、どれも同じペースで進んでいく。だから、自分より1週後に始まったクラスに入れば直近1週間ぶんの授業を繰り返せるし、4週あとで始まったクラスに入れば1か月ぶんやり直せる。自分で申し出てクラスを変えてもいい。週の途中でも、相談すればおおむね大丈夫のはず。

 B2以降は、各週数ぶんのクラスはなくて、開講中のクラスに入るかたちになる。各レベルに12週間とかかかるので、週数ごとにクラスを用意していたら大変だし、生徒数も減ってくるからだと思う。

 たとえば、私が終えたばかりのB2.1は11単元あり、順不同でよいので11課全部終われば(そして相応に学習成果が上がっていれば)B2.2に進める。私のクラスは教科書の第3課から始めたので、11課→1課→2課と進んで終わり。B2.1は、私がこれを書き始めた時点で他にあと2クラスあった。

先生による部分

 B2.1まで約半年お世話になった先生は非常に評判が良い。私たちの語彙レベルをきちんと把握していて、知らない言葉を突然使うことは少ないし、言いたいことを察して正しい表現をいいタイミングで教えてくれる。読み書きと話す時間の配分にも不満はない。

 この先生が休暇でいないときは代講の先生が来るのだけど、授業の姿勢は様々。基本的にゲーム形式で授業を進める先生、とにかく作文させて一人ずつ直しを入れる先生、正しく話すことを何より重視する先生、生徒のだれかが話そうとしてもずっと自分が話している先生(この先生だけはやりづらさを感じる)…。

 いろんな先生を比べることで勉強の幅が広がるほか、「あの先生がいいな~」という理由で別のクラスに移ることも可能。生徒間で折り合いが良くなく、別のクラスに行くことにした…という話も稀ながら聞いた。

 ただし、自分のいるレベルが1クラスしか開講されていないと逃げ場がない。上のレベルになればなるほど生徒やクラスの数が減り、学習にかかる週数が増えていくので、融通はききづらくなる。現在、苦手な先生にあたってしまったけど、ほかのクラスはない&次のレベルに上がってこのクラスとお別れするには1カ月以上かかる、というところでちょっと悩ましく思っている。

新型コロナの影響

 最近まで知らなかったが、週20時間コース(1日4時間×平日5日)の場合、本来1日の授業を2人の先生が担当していたらしい。2時間で先生が交代して、たぶんやり方が偏らないようになっているのかな。

 でも、最近まで、新型コロナの影響で接触を減らすために、4時間の授業を全部1人の先生が担当していた。。いい先生に当たれればラッキーだけど、逆にほかの先生と比べる機会がないし、同じ先生とばかりやっていると気づかない苦手分野とかもあるかもしれない。これは今後のコロナの状況次第ではまた戻る可能性もあるのかなと思ったので書いておく。

最大人数はやっぱり多い

 年末年始など休む生徒が増えると、6人ずつのクラスを2つまとめて12人のクラスにしたりと再編成が多くなった。これは先生が休暇を順番に取れるようにするための措置だと思うのだけど、結構突然「今日からあのクラスと合体」と言われるので驚く。

 さらにちょっとストレスなのは、しれっと規約に1クラス12人が最大人数だけど、学校側の判断で定員を増やすことがある」と書いてあること。普段から12人ぎりぎりの週が多く、人数が増えるほどに進みが遅くなったり、フィードバックをもらう時間が減ったりしがちなのに…。

 実際この記事を書こうと思ったときは13人いた。休みやすいシステムだから全員が揃うことは少ないけど、このコロナ禍で定員増はさすがにないかなと思っていたら違った。

総評

 教材はあまりメジャーなものではないが、少し難しいくらいで変なわけではない。習熟していないと先に進めないシステムは、一見厳しいけれど、授業の質をある程度担保してくれる。同じレベルや前のレベルに自由に移動できるのは、自分の予定との兼ね合いを心配をしなくてよいので助かる。

 ただやっぱり人数が多いのはちょっと大変だし、生徒間の相性はまだしも、先生が合わない可能性も考慮して問い合わせをした方がいいかも。

 今後語学学校を探すことがあれば「レベルごとの生徒数やクラス数、先生の人数」は必ず聞くと思う。「時期によって変わる」と言われたくらいでは引き下がらず、「じゃあ今どれくらいなの」とか、もっと踏み込んで「クラスの雰囲気が合わないと思ったらどうしたらいいの」とかくらいは聞いておきたい。